【唐津の古民家が地域愛で命を吹き返す】人と人を繋ぐCALALI(カラリ)の魅力を取材してきた

佐賀

僕の目指すコミュニティは、一人ひとりの表現が認められる場所作り

九州・沖縄で頑張る人を応援する「聴くけん‼︎九州」。

第13回目は、佐賀県唐津市江川町の古民家カフェ「CALALI(カラリ)」のオーナー「徳永明寛(あきひろ)さん」にお話を伺いました。

古民家がオーナーやご家族、地域住民の愛でコーヒーとスイーツ、おしゃれな雑貨や本が楽しめる癒しの空間へと生まれ変わっています。

CALALIを知ったきっかけはInstagramでした

「美味しいコーヒーとスイーツが食べたい…」

原稿を書く合間、ふと思い立って自身のInstagramを開いて検索。目に入ったのが唐津市で古民家をカフェへ改装したこのお店。

メッセージで取材を申し込んだところ、ご快諾いただきました。「潔く有言実行」な人柄に感動しました。

1年半前に地域住民の協力でオープン

提供元:CALALI

──地域住民の反響はいかがですか?

オープンしたのが2019年の5月で、オープンして1年半が過ぎました。

当初、2018年11月をオープン予定にしていて、そのつもりで近所の方にも話をしていたんですが…。「できるところは自分で」と改装を進めていたら、全然予定通りに進みませんでした。

結局、年末年始を超えて冬も終わり…春も過ぎて初夏のオープンになってしまって。近所の人たちからは「よかったねー!!」と言ってもらえました。

──見守っていた近所の方たちもほっと一安心ですね

なかなかオープンしない様子を見かねて、どんどん近所の方たちが改装の道具を貸してくれたり。

「こいつ大丈夫かな?」って雰囲気が漂っていたと思います!お店をオープンしたら既にお客さんがついていましたね。

──地域の方が見守る側から「なんなら自分もお店の一員へ」と変わった様子が伝わります

唐津を代表するお祭りの「唐津くんち」があり、うちの目の前を通るんですよ。

唐津くんちの日は、地域の人や色々な方がお店に集まって最高の雰囲気でした。

《CALALI》
公式Instagram:https://www.instagram.com/calali_1881/?hl=ja
佐賀県唐津市江川町627
営業時間 12:00~18:00
定休日:水曜日
駐車場あり
古民家での宿泊はこちらからも予約できます。
https://www.booking.com/hotel/jp/calali.ja.html

看板メニューはオリジナルブレンド&豆腐を使った「とろりんちょ」

看板メニューの豆腐を使った「とろりんちょ」提供元:CALALI 

──Instagramでハーブティーやスイーツ写真がたくさんアップされていますが、徳永さんのおすすめは?

豆腐を使った「とろりんちょ」ですね。

生チョコのようなスイーツとオリジナルブレンドが抜群の相性です。実は、とろりんちょを作ってくれたのは保育園のママ友さんです。僕はお菓子作りが得意ではないので(笑)

──徳永さんの目指す「コミュニティでの表現」が実現していますね!

地域の人に協力してもらって、美味しく作ってくれる人にお願いしています。

舞台照明から古民家再生へ

徳永さんは1983年11月12日に福岡県福岡市で生まれました。

百道中学校を卒業し、10代はバイトをしては海外旅行へ。上京しカメラマンのアシスタントなどを経て福岡へ戻り、20代半ばから舞台照明の仕事で全国各地を回ったそうです。

その後、世界的に有名なサーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」での照明担当を経て、地元のZeppFukuokaで照明責任者を務めました。舞台照明の仕事を辞めて次の場所を探していた徳永さんが出会ったのが、佐賀県唐津市江川町にある古民家。

建物は1878年に建てられ、薬問屋として地域を支えてきた歴史があります。全国各地で「古民家再利用」のコンセプトが広まっていますが、徳永さんが古民家を見つけた当初、取り壊されて駐車場になる予定でした。

子どもが生まれたことで前に進んだ

提供元:CALALI

──CALALIを始めた理由を教えてください

子どもが生まれたことで背中を押されました。

以前はコンサートの舞台照明の仕事をしていました。仕事は早朝から深夜までがザラで、裏方さんは身を削って表を支える大変なお仕事です。

やりがいはもちろんありましたが、仕事を優先順位の1番には出来ませんでした。結局、僕は裏方になりきれなかったんだと思います。

そこから会社を辞めて、自分がフィットするやり方や場所を探していくうちに、ここと出会ったのがきっかけです。

──舞台照明の仕事は全国各地を回っていたんですか?

全国ツアーなら津々浦々ですね。

舞台照明の仕事は、舞台を作るいわばモノづくり。でも、忙しさに追われてだんだんと業務的になっていく感覚もありました。

まるで自分の感性が死んでいくような。「このままじゃマズイ」とも思っていたんです。

宿泊サービスや読書コーナーも完備

提供元:CALALI

──お店の改装は続いているんですか?

お店がとても広いので、全然完成しないんです(笑)

手始めに、カフェエリアと宿泊エリアを綺麗にしました。今はお店を動かしながら残りを進めています。

──訪れたお客さまは、前回より進化した店内を楽しめますね!

最近では本コーナーを作りました。

町の図書室のようになったらいいなと考えています。近所の人たちが本を借りにきたりコーヒーを飲みながら読んでもらったり。読んだ本はそのまま購入できます。

今はコロナの関係で「本を持ち回さないほうがいいのかな?」と思うのでレンタルはストップしています。コーヒーやスイーツを味わっていただいて本も楽しんでもらえれば嬉しいです。

自分の声や表現が認められる場所を目指したい

「レアチーズケーキ」「コーヒー」 提供元:CALAL  

──今後、CALALIでやってみたいことは何ですか?

大小含めて考えていること、やりたいことはたくさんあります。

1番は「コミュニティ」を作りたいですね。最初からコーヒー屋さんをやりたいとか、宿泊サービスを展開したいと考えていたわけではなくて。

コーヒーや宿泊サービスは「お客さんがコミュニティへの第一歩」の感覚。僕が目指すコミュニティは「自分の声や表現が認められる場所」です。

僕にとってはこのお店そのものが表現で、自分の声が認められる場所な感覚です。お店へ遊びにきてくれたお客さんで話すのが苦手なら、別のことでもいいと思っています。

CALALIに集まった色々な表現がさらに広がってほしい。人と人が出会って新しいことが生まれて、日本とか国は関係なく世界中に広がってほしいなと思っています。

やりたいこと・地域の想いがマッチした

提供元:CALALI

──好きな言葉とその理由を教えてください

ブルース・リーが大好きで「燃えよドラゴン」に出てくるセリフ「Don’t think feel」です。

「考えず感じろ」。まさにその通りだと思っています。何事もシンプルに、考えすぎずやっちゃったほうがいいと思っています。

──お店をやっていて「よかったな」と思ったのはどんな時ですか?

「壊される予定だった場所を残してくれてありがとう」「ここにくるのが楽しみ」と言ってもらえるのはすごく嬉しいです。

「自分のやりたいこと」「地域の想い」がマッチした感覚で、やってよかったなと思います。

CALALIを始める時に、妻と「お金を借りてまでしない」と話しました。借金をしてしまうと、カフェを続ける理由が「お金を返すため」に変わってしまうのではないかと思ったんです。やりたいことの軸がズレてしまう気がして。

なので、「お店はできる範囲、できることから」を大切にしています。

──逆に一番大変だったことは何ですか?

うーん…この質問はすごく難しくて。

お店を立ち上げる時も、経営し始めてからもあまりしんどい感覚はないんです。

強いてあげるなら、今コロナの影響でお客さんを集められないのが悩みですね。独自のイベントをやることがCALALIの「色」だと思っています。

自分も人を集めて何かをするのが好きなので、「大変」よりも「どうしたもんかな〜」と思っています。とにかく今は思いつくことをやりつつ、コロナが収束したら「行きたい」と思ってもらえるような工夫を思案中ですね。

まだ「大変な時期」は乗り越えられてないのが現状でしょうか(笑)

月日が積み上げてきたものを感じる空間

──最後に読者へメッセージをお願いします。

1878年に建てられて月日が積み上げてきたものを、理屈ではなく感じてもらえる空間です。

ぜひ遊びにきてください!

──今日は本当にありがとうございました!!

【取材後期】唐津の地域愛で育まれるコミュニティ

自分のやりたいことをシンプルに実現し続け、その姿が地域に愛され応援されているCALALIとオーナーの徳永さん。

カフェ店内や外にはイキイキと成長する植物が飾られ、古民家ならではのノスタルジックさを残しつつ独自のアイデアがプラスされ進化し続けています。

今日と1ヶ月後では違う表情を見せてくれる進化系カフェは、まるで「成長する推しを眺める」ような気分を味わえます。

徳永さんの改装や新たな取り組みはまだまだ続きます。推しカフェを探している方にもおすすめです!

この場を借りて、取材にご協力頂いた徳永さんに厚く御礼申し上げます。

取材先様募集

「聴くけん!!九州」では、取材して欲しい企業様はもちろん、「うちのお店を宣伝して欲しい」「このサービスをもっと広めたい」など、お店や個人問わず幅広く募集しています。

取材条件は以下の通りです。

・九州沖縄在住またはご出身の方(性別年齢不問)
・取材費無料/諸経費ご負担
・取材前に「書いて欲しい事」「伝えて欲しい事」など簡単なアンケート送付
・取材日より一週間以内にアップ

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この記事はマインドマイスターで構成しました。

この記事を書いた人
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鹿児島出身で広島在住のライター。鹿児島銘菓「かすたどん」が大好物。取材を通して「鹿児島に溢れる愛と熱」を広めたい。地元愛を炸裂させた記事をお届け。

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